ぐったりと、ソファーに体を横たわる私。
今日が休みでよかった。
ほうれん草料理は食べやすいようにしてくれてはいたけど、私には地獄でしかなかった。
口のなかに残るほうれん草の味にブルーな気持ちになっていると
「ははっ…大丈夫?明日香ちゃん」
楽しそうに笑う陽くんの声。
お皿を洗ってくれたようで、手が濡れている。
「心配するなら別のお仕置きでもいいじゃん…」
頬を膨らませながら抗議するが陽くんの考えは変わらないみたいで
「やーだ。だって、一番簡単な方法だもん」
と言いながら私の足元に座った。
陽くんを避けるように足を縮めると
「明日香ちゃん。こっち、おいで?」
と言って手を差し伸べた。
不意に、夢のことを思い出す。
陽くんと、あの男性が重なり、モヤモヤとした気持ちが浮かび上がる。
「うん…」
モヤモヤを振り払うように陽くんの手をとった。
夢は、今でも見る。
必ず、私はお姫様で、あの金髪の男性がいて。
二人は、愛し合っていた。
陽くんに引かれ、彼の膝の上に座る。
「相変わらず軽いよ。もうちょっとご飯、食べてもいいんじゃない?」
背中から感じる声。
暖かな彼の体温にどぎまぎしながら
「お腹いっぱいだもん。これ以上は無理だよ。陽くんは…動いてないのに、何で筋肉があるの?」
と、疑問をぶつけた。
服の上からでも分かる、筋肉。
家に引き込もって原稿を書いているはずの小説家さんがこんなに筋肉がつくものなのだろうか?
今日が休みでよかった。
ほうれん草料理は食べやすいようにしてくれてはいたけど、私には地獄でしかなかった。
口のなかに残るほうれん草の味にブルーな気持ちになっていると
「ははっ…大丈夫?明日香ちゃん」
楽しそうに笑う陽くんの声。
お皿を洗ってくれたようで、手が濡れている。
「心配するなら別のお仕置きでもいいじゃん…」
頬を膨らませながら抗議するが陽くんの考えは変わらないみたいで
「やーだ。だって、一番簡単な方法だもん」
と言いながら私の足元に座った。
陽くんを避けるように足を縮めると
「明日香ちゃん。こっち、おいで?」
と言って手を差し伸べた。
不意に、夢のことを思い出す。
陽くんと、あの男性が重なり、モヤモヤとした気持ちが浮かび上がる。
「うん…」
モヤモヤを振り払うように陽くんの手をとった。
夢は、今でも見る。
必ず、私はお姫様で、あの金髪の男性がいて。
二人は、愛し合っていた。
陽くんに引かれ、彼の膝の上に座る。
「相変わらず軽いよ。もうちょっとご飯、食べてもいいんじゃない?」
背中から感じる声。
暖かな彼の体温にどぎまぎしながら
「お腹いっぱいだもん。これ以上は無理だよ。陽くんは…動いてないのに、何で筋肉があるの?」
と、疑問をぶつけた。
服の上からでも分かる、筋肉。
家に引き込もって原稿を書いているはずの小説家さんがこんなに筋肉がつくものなのだろうか?

