「お姉さんたち、また来るの?」
家の前にいる男の子が尋ねる。
答えは、決まっている。
「もちろん。渚くんの伝言、伝えたいから」
聞いてもらえるまで、訪ねたい。
男の子の、無理はしないでねという言葉に、見送られ、家路につく。

二人は、早くこの案件を終わらせたいのかも。
だって、明日ですべてが終わるかのようだったから。
まるで今日、確認が終わったかのようだった。
二人の後ろ姿を見ながら思う。

やるならば今夜。

また、私に隠れて何かをする。
あのお母さんに。
なら、見に行くべきと思った。
足手まといでも、邪魔でしかならなくても、二人だけで危ないこと、しないでほしい。
そう、思うのは私だけなのかな…。