「な…何でもないっ…!ご飯、食べよ」
赤くなる頬を隠すように、リビングへ向かった。

リビングにはあとは焼くだけのウインナーや卵を用意してある。
「すぐ作るから待っててね」
私はそう言って陽くんに座ってるようにお願いした。
陽くんもいつものことなので、んーと気の抜けた返事をして席に座る。
私はウインナーや卵を焼いたり、パンを焼いたりして、早くご飯ができるように頑張る。
陽くんはコックリコックリと船をこぎながら朝御飯を待っている。
「できたよー。おきて、陽くん」
焼き上がった朝食を食卓に並べる。
私の声で意識が戻った陽くんは私が席につくまで待ってくれた。
「じゃあ食べようか。頂きます」
陽くんの号令で私もいただきますと言い、ご飯を食べ始める。