待ちに待ったお昼。
休み時間にお菓子をちょこちょこ食べてるんだけど、やっぱりお腹は空いてる。
「購買いこー」
私は優奈と美紅に叫ぶ。
本当は購買ってあんまり好きじゃないんだよね。
人多いから買うのに時間かかるし。
私たち1年生の教室が4階にあるのに対して、購買は1階昇降口前にある。
そこまで行くのももうめんどくさい。
「私、購買って人多いから買うの苦手なんだよね〜」
階段を下りながらそう呟くと美紅が言った。
「慣れたら平気平気」
「そっか、美紅いっつも購買で買ったメロンパン食べてるよね」
「うん。美味しいから彩花も今日食べてみ」
そんなに美味しいのか。
私は未知の味を体験しようとしている。
「でもメロンパンすぐなくなるって美紅言ってなかったっけ」
優奈が美紅に問いかける。
「あーそうそう!メロンパン人気だからすぐなくなる」
「え〜そうなの?
私みたいな購買初心者には難しいね」
そんな会話をしていると昇降口前についた。
「人多い」
これは戦争かなにかなのかな。
みんなが「焼きそばパン」とか「メロンパン」「カレーパン」なんて口々に言ってお金を渡している姿をみるとプロだなと思う。
勿論、美紅もその1人である。
やっとの思いで、人を掻き分けて私は言葉を発する。
「あ、あのっ、メロンパンとカレーパ...」
「メロンパンと焼きそばパンとチョコパン」
私のが先だったのに〜と思いながら横を見ると。
「小野くんじゃん...」

