もう家族が全員入ったお風呂。
浸かる気がしない。
あれだけ体を洗ってから入って、とお願いしているというのに。
お父さんはそれを無視して、まず湯船に浸かる。
なぜ私がわかるのか。
汚れが浮いてるんですよ。
お父様の。
「最悪...」
私はお風呂場のイスに座り、体を流した。
「さむっ...」
洗い終えた私は、湯気が出ていた場所から出る。
やっぱ浸かるべきだったかなぁ。
体を拭いて、下着を身につけるとそのままリビングに向かった。
リビングのドアを開けた瞬間、暖かい空気が私を包み込む。
「あったかぁい」
テレビを見ていたお母さんに目を向けると、私がお風呂に入っている間に眠ってしまったようだ。

