私が頭にハテナを浮かべているのが分ったのか、
霧也という人がこちらを向いた。
(霧)「あ、申し遅れたな。お嬢様。
お嬢のスタイリスト担当の山田霧也だ」
すっ、スタイリスト!?
「な、なんでスタイリストなんか……」
(霧)「あ〜お母様から聞いた話だと、
お前の私服があごが外れるほどやばいらしいからな」
クッ、そ、そんなこと………はないはず……
だって、小さい頃からお母さんに選んでもらってたんだから
しょうがないじゃない。
(霧)「まぁ、そんな怒んなって。
これからよろしくな。お嬢」
すると、霧也くんは私の右手に触れた。
―――――――――チュッ
「きゃっ!」
右手に感じる唇の感覚に私は驚きを隠せなかった。
「へっ、変態ぃ!!!!!」
