不器用な愛の示し方。



ついでに学年1位は日々野だ。


俺も数学以外は妃菜ちゃんと同じレベルなんだけどなぁ。

「お前、本当に数学だけダメだもんなー。」

「うるせぇよ。」

本当に幸の言う通りだぜ。

「まぁ、それ以外の成績は尊敬してっからよー。」

笑いながらそう言う幸。


「意味わかんねぇ。」

最早、幸。それは褒めてるかすらわからねぇよ。


なんだかんだ言ってるうちに、1時間目のチャイムが鳴った。


「あーーーーっ!!幸!!お前のせいで妃菜ちゃんのとこに行けなかったじゃないか!!お前まじで殺す!!」

俺の日課は毎休み時間に妃菜ちゃんに会いにいくこと。