「いやいや、浜ちゃーん。俺はそんな奴じゃないっしょー?」
俺は、お得意のヘラヘラスマイルでなんとか切り抜けようとする。
女子には何度もこれは通用する。
「原ー?そのスマイルは女子には通用しても、俺には通用しないぞー?」
そう言いながら俺と張り合うように爽やかスマイルを向けてくる浜ちゃん。
その笑顔にクラスの女子がキャーキャー言う。
本当に、、なんなんだよくそ。
「あー、しませんでしたかぁ…。」
「ていうことで、お前、放課後居残りな。お前の好きな数学のプリントを山のようにプレゼントしてやるから、終わらせてから帰ること。
以上!!」
そう言うと、俺の返事も聞かず浜ちゃんは教室を去っていった。

