珠羽side

桜菜に人がいない場所に連れてこられた。
なんか知らないけどすごく涙が出てきた。
ずっと大事にしていたブレスレットとネックレスが割れた。

お母さんとの思い出の物だったのに。

もう、お母さんの事忘れてしまう。
いやだ。忘れたくない。忘れたくない!

「珠羽?なんで泣いてるの?」

「ブレスレットとネックレスが…。」

「それゎ今度私が買ってあげ「そんなのいらない!」そっか…。」

「おい。珠羽!」

ダダダダダダダダ



はぁ。いっぱい走って来ちゃったここどこなんだろう。
狐に戻ろかな

ポワン

まず、ウチゎ人間と仲良くしたらダメなんだよね。
なのになんで仲良くしちゃったんだろう。

ま、ウチの正体を知ると自然と離れるよね。

「珠羽ーっ!珠羽ーっ!」

桜菜?なんで桜菜がいるの?

「珠羽ー!」

「珠羽ちゃんーっ!」

「來本ー!」

「來本ー!」

「來本珠羽ー!」

それに喜志と朱鷺と望城と樹下と三波も。

てか、狐だからバレちゃう。
ピアスつけなきゃ。



あ、れ?ピアスつけても戻らないじゃーんっ!

「あれ?私達と一緒の高校?何年生?」

バレたらやばいな。

「い、いち、1年。」

「桜菜?どうした?」

「あ、喜志君。この子同い年なんだけど知ってる?」

「見た事ねぇしまず顔見えねぇ。顔見せろ。」

どーしよ。どーする?あー。もー。
どーにでもなっちゃえ!

「來本珠羽。それがうちの名前。」

「珠羽!?」

「は?珠羽!?」

「ウチゎ狐です。おかしいでしょ?ビックリでしょ?分かってる。不気味で離れていくのゎ、分かって、分かってる、から。」

「5人組。私と珠羽とだけにしてくれる?」

「「「「「あぁ。」」」」」

「珠羽。まさかあのアクセって珠羽のお母さんから貰ったやつ?」

「うん。」

「そら。泣きたくなるし怒りたくなるよね…。ごめんね。」

「な、なんで謝るの!?」

「傷ついてるのに私が軽はずみな事を言ってもっと傷つけちゃったから…。」

「大丈夫!もう元通り!
でもピアスしても戻らないの!
んで、このアクセをくれたのゎ
本当のお母さん。
今のお母さんゎウチの本当のお母さんの
親友でこの子を任せたって言われたらしいの。」

「そぉなんだ。ま、私ゎ珠羽から離れない!」

「あぁりぃがぁとぉ〜っ!」

「いーえ!戻ろっか?」

「うん!」