「眠れない?」 さっきから病室を意味もなく歩き回る杏を見て松崎さんがふふふと笑いながら言った。 「はい…なんか落ち着かなくって」 杏はぼんやりと窓の外を見ながら言った。 東京上空にも珍しくたくさんの星。 杏は静かに息を吐いた。 不安と期待が渦巻く自分の胸が騒がしい。