「女がペラペラと…」


ほんと時代錯誤も甚だしいな…

「じゃあ、その女に1対多数
勝てて当たり前だよね」




私は優しくなんかない。

正義を貫いたりもしない。




「大丈夫、殺したりはしないから。」

ボソリ、と呟いた。



ダッと音を立てて走ってくるのを合図に
体勢を低くする。


「妖刀、桜鈴」

迎え撃つように、スタートを切った。