「ねぇ?何処に行くの?」 

「秘密」


…ひ・み・つ? 


「なんで?」 

「まぁいいから、いいから」 


そう言ってる蓮の顔は嬉しそうで笑っていた。 



この方向は学校方面。 
えっ…学校じゃないよね? 


「ここで降りっから」 

「うん」 


暫く経って蓮がそう言ってきたのは電車で15分の所。 

少し歩くと大きなグラウンドが目の前に広がった。 


「ここ」 


そこにはサッカーをしている人たちが沢山いた。 


そっか、蓮サッカー好きだもんね。