途方に暮れた様にトボトボと帰りあたしはすぐにベッドに横になった。 


「はぁ…」


思わず出た深いため息。

床に無残に置かれている雑誌を手に取り、それをペラペラと捲ってあたしは眺める。

そこに写っているのは小さい時のあたし。3才の時から可愛い服に身を包まれて雑誌に載る事があたしの夢だった。 


“優花はねぇ雑誌のモデルさんになるのぉ” 


そう、お父さんとお母さんに笑顔で話していた事を今でもよく覚えてる。 


“優花は可愛いね” 

“優花は何でモデルさんになりたいの?” 


お母さんは聞いてきた。 

“あのねぇお姫様みたいで綺麗だから。優花の笑顔でみんな笑顔にするの”


…それが幼い頃からのあたしの夢だった。