「…成宮 蓮」
小さく呟くあたしに蓮は口角を上げる。
「あたり。覚えてたんだな俺の事」
フッと笑う蓮の顔は昔とは全然違う大人の顔になっていてあたしには全くわからなかった。
何でここにいるの?
どうして?
あたしは思わず手を顔に押さえて、その場にしゃがみ込んだ。
昔の会話が…記憶がいっきに蘇ってきて、あたしの目から涙が溢れる。会いたかった。会いたかった。ずっとそう思ってたのに…
「お前、泣いてんの?涙で顔、傷つけんなよ」
そう、あの時も言ってくれた言葉。
今でもずっと覚えてる。
「よいしょっと」
蓮はあたしの隣に来て腰を下ろして座った。



