「蓮、頑張ってね。絶対頑張ってね」 蓮はあたしを優しく抱き締めてくれた。 「花も頑張れよ。何事にも負けんなよ。強くなれよ」 「うん」 「サヨナラは言わねーよ。いつか帰ってくるから、また会おうな」 「うん」 「それまでに昔の時間を取り戻しとけ」 「うん」 「じゃあ、またな」 「またね」 そっとあたしの体を離し、蓮は手を振りながら歩いて行った。 あたしは蓮の姿が見えなくなるまで手を振り続けた。 あたしも、サヨナラなんて言わないよ…