「はぁ?お前、哲也さんと付き合い長いじゃん」
「そうだけど…」
「やっぱお前周りみてねーよな」
つか、また言われたよ。
「ちょっと蓮!!」
そう言ってあたしは口を尖らせた。
「わりーわりー」
「あっ…蓮くんも優花ちゃんもゴメンね…今日忙しくって」
恵玲奈さんは蓮とあたしの飲み物を持ってきてくれた。
「いや全然いいっすよ」
「哲也も手がはなせられなくって」
本当、山ちゃん忙しそうだねーバイトの人達もいるし。
「本当、大丈夫っすよ…俺こいつと話があったから来ただけです」
えっ…こいつ?
こいつってあたしの事だよね?
「そっかぁーじゃあ、ゆっくりしていってね」
笑顔で恵玲奈さんはこの場を離れた。