「…蓮」


あたしは蓮を引き止めた。 


「何?」

「蓮はそれでいいの?」


2人が離れても…

一緒にいなくても…


「あぁ」 


蓮は少し笑って、たった一言だけ言葉をかわしてグラウンドに向かった。 

本当にそれでいいのかな? 

あたしだったら離れられないな。 


だけど、これが蓮と優花の答えなんだろうね。 

後は2人で何とかするよね…。 

あたしの役目は終わりかな。 

「さて帰ろ」 


私は立ち上がって歩きだそうとした時…

優花を無視してきた事に今さら気づいた。 


「うわっ…優花怒ってるかな」 


とりあえずメールしなくちゃ。