笑う事ができない…。 


どうやって笑うのかも分かんなくて無理に笑おうとすると顔が勝手に拒否をする。 


だからあたしは大好きだったモデルの仕事を続ける事が出来なくなってしまった。 


あたしのアシスタントの畑田さんはゆっくりでいいからね、落ち着いたら来てね…と言ってくれたけど、落ち着くもなにも笑顔ができなかった。

それが出来ないと何も始まんない。必死で頑張ろうとしたけど前のようには戻れなかった。精神のダメージが相当に大きく圧し掛かっていて、結局あたしは大好きだったモデルを辞めると言う方向に向けた。 


悲しかった。辛かった。


楽しかった最高の毎日の日々から一転し、どん底に突き落とされたみたいになって、毎日の日々がおかしくなってた。 


昔、お母さんとよく行っていた喫茶店に行き、あたしは学校も行かず、ただひたすらそこにいた。


そこで出会ったのが山ちゃん。 

私が10才で山ちゃんが20才の時だった。