一人暮らしのアパートにたどり着く。


どさ、とバックを投げ出す。


水でも飲もう、と冷蔵庫を開けると、

『付き合って半年おめでとう』

と、二人で飲もうと買っておいたスパークリングワインがよく冷えていて。


急に込み上げてくる気持ちを押さえきれず、あたしは冷蔵庫の前に座り込んで泣いた。


駄目だ。


いくらフラれ癖がついていたって。

予防線を張っていたって。



悲しいものは悲しい。

寂しいものは寂しい。


だって、大好きだったんだから。


その人が、もうあたしを好きじゃないのだから。


涙が中々止まらない。