魔法使いの三枝くん。


 
そして、誰も通らない廊下で

三枝くんは私を抱きしめた。


「うぅっ……、くるしっ………」


慣れない苦しさに思わず声が出る。

というか、声でも出してなきゃ死んじゃいそう…です。


『橋名ちゃん、魔法かけていい?』


「ぇっ?!どんな……っ」


もっと苦しくなる魔法とか!?

………いやいや、そんなわけがない。


すると耳元でクスッとイタズラそうに笑う

三枝くんの声が聞こえた。


『……果乃子が俺のこと、溺愛する魔法とか?』