魔法使いの三枝くん。



『その子、

俺の魔法しか期待してなかったんだよ。


…………毎日、毎日、魔法のことしか

話してこないんだよ』


だから、さっきの苦笑い……。

でも、そんなんじゃない。


私が言いたいのはそんなことじゃない。


「違う……」


『え?』


(違うんだよ、三枝くん………)


「私が言いたいのは、本当に

魔法だけじゃないの。


…………三枝くんに感謝してるの…っ」


今にも私は泣きそうで、声もまた震えた。

魔法を使えたって使い方は自分次第。


あの時心配してくれたのは三枝くんなんだよ。


………私はまた、同じ言葉を繰り返す。