魔法使いの三枝くん。



鏡を見る度、ため息しか出なかったのに

今は笑顔になれる。


そうしてくれたのは、三枝くんでしょ?


………魔法じゃないでしょ?


私に秘密を、教えてくれたじゃないですか。


『………ははっ、橋名ちゃん変わってるね』


一生懸命、それを伝えようとして彼を見ると

三枝くんは一度目をそらし、横を向いた。


少しどこか、戸惑ったように。


その三枝くんは、教室で見ていた三枝くんではないような気がした。