『ねぇねぇ、橋名ちゃん。

最近髪直ってるよね??』


「え??あ、うん、そうなの」


ぼーっとしてるところにクラスの女の子。

あの日、三枝くんが魔法をかけてくれただけで

髪の癖がつかなくなっていた。


『ええぇー!どうしてー!!!』


その子は驚く。

それはそうだ。だって今までいっつも癖ついてたのに

いきなり癖が無くなっていたら……。


「………あ、アイロン!

ヘアアイロンを買ってみたんだ!!」


三枝くんに魔法をかけてもらった……とは

さすがに言えない。


『あー、そうなんだ。

可愛いよ!橋名ちゃんっ!!』