my sweet devil



あれから、あっちゃんは私を徹底的に避けていた気がする。


帰ってくるのは、岡田さんを送っているからかいつも遅かったし。


帰ってきたらすぐに部屋にこもっちゃうし。


もう、私のこと嫌いになっちゃった?


あの覚悟したような瞳は、私を忘れるって意味だったの?



もう、わかんないよ……




て、亮太郎くんを見ることに決めたんだった!


こんなにあっちゃんを気にしてること、亮太郎くんにもバレてるだろうな。


また傷つけてるかな。



……でも、すぐには無理だよ。


10年分の想いを、捨てることなんて。




コンコン


悶々と考えていると、部屋のドアが叩かれた音がして


「芽依?」


低くて甘い、愛しい声が聞こえた。



急いでドアを開けると、久しぶりのあっちゃんの姿





あぁ、やっぱり私はこの人が好きなんだなって


認めざるをえないくらい、胸がギュッて苦しくなった。



「明日なんだけど」


明日


4人で遊園地に行く日



「俺、岡田さん迎えに行くから。芽依は一人で行けるよな?」


「………っ」



ねぇ、あっちゃん。


この醜い嫉妬は、どこに隠せばいい?



「大丈、夫」


「ん」


短い返事をして、あっちゃんは自分の部屋に帰って行った。


ほんとは大丈夫なんかじゃないよ


嫉妬で胸が潰れそうだよ……



*