「はぁ……」
一つため息をついて、熱い身体をベッドに預けた。
何なんだよ、アイツは……
いくら追い出そうとしても、簡単に心の中に入り込んできやがる。
アイツに触れた手が、未だに震えている。
「ハハ、だっせー…」
もう、限界かも知れない。
日に日に女らしさを増して
そのくせ無防備で
本当に、その内襲ってしまう気がする……
“大きくなったら結婚しようね”なんて約束
信じたいけど
なかったことにしたいのも事実。
あの約束があったら、いつかアイツは俺の方を向いてくれるんじゃないかって
淡い期待を抱く俺と
あの約束がなかったら、いつかアイツが他の男のものになるかもって不安な思いをしなくてもいいんじゃないかって
弱い希望を抱く俺が
頭の中でひしめきあう。
アイツの頬の温度を大切に握り締めて
俺は眠りに就いた─……
*