幸せな、夢を見た



『好きなんだ、芽依』



あっちゃんが優しく微笑んで、私の頭を撫でながら言うの。



私はあっちゃんに、満面の笑みで答える。



「私も…」


「何が?」


「………っ?!」



答えが返ってきたことにビックリして、飛び起きる。



「あああ、あっちゃん……!!」


「あんだよ」



寝ていた私の横で、平然と勉強していた様子のあっちゃん。


そういえば、あっちゃんが帰ってくるまで昨日あっちゃんに教えてもらったところの復習をしてて…


ね、寝ちゃってたんだ……



「あっちゃん、今日は遅かったんだねっ」


そう言うと、あっちゃんは悲しそうに眉を下げた。


「あぁ、ごめんな…?」


なんで、謝るの?



「部活だったんでしょ?い、いつも大変だね!お疲れ様!」


いつもと様子の違うあっちゃんに戸惑って早口でまくしたてる。


そんな私を、あっちゃんは悲しそうに見ていた。



「私、寂しかったんだからねっ。レギュラー取ったのに、私岡田さんから聞いて………っ」


「ごめん」


「あっちゃん……?!」


これは、夢の続き?


どうして、あっちゃんに抱き締められてるの……?



*