「んー」 「大学出てるの? この前、ひとつ落としたら留年って言ってたでしょう」 「行ってますよ。洽さんは卒業出来るんですか?」 「できますー」 全く失礼なお坊っちゃんである。 眠る高谷に毛布を掛けて、二人で高谷宅を出た。 ビアフランカ。 高谷と私と榊の設立した、小さいブランド。 売る物は女性用のヒールのみ。ネット販売のみ。 先程の通り、デザイナーは高谷と事務兼の私。 そして、このお坊っちゃん榊のお父様が靴製造に関わっていることから、融通をきかせて頂いて、モノが出来上がる。