「登端これなんだけどさー」




話しかけてきたのはニヤける侑月。




侑月は袋を俺に渡そうとする。




しかも無理矢理。




て事はまたあれか。




「いらねって」




「そうゆうなよなー??興味あるくせに」




「ねーよ、お前と一緒すんな」




俺は突きつけられた袋を無理に返す。




「ふーん??七ちゃんとした??」




「またその話かよ」




好きだなマジで。




「だって付き合って三ヶ月って、相当我慢してんなー」




「別に??」




「キスはした??」




興味津々に聞いてくる侑月。




「なんで聞くんだよ」




他の奴に聞けばいいのに。




「いや??ま、イケメンの行動は把握しておきたいからさ」




「お前も暇だな」




「忙しいよ??これ見るし」




「勝手にしとけ」




侑月は一人暮らしで、だからちょうどいいのかそうゆう系をよく見るらしい。




どこでそんなもん手に入れてんのか。




まあ侑月が何しようが俺にはかんけーねーけど。




侑月、モテるのにな。




「お前も…」




俺は侑月に言う。




「ん??」




「お前もこりねーな。いい加減好きな奴見つけろよ」




「ふっ、余計なおせっかいだっての」




笑いながら言う侑月。




「あそ」




俺はそれだけ言って侑月の前を去った。