次の日の朝。




そして今日はクリスマス。




「お母さんっ!!」



「なんなの朝から元気ねー」




「大丈夫!!??可笑しくない!!??」



「うん、可笑しくはないけど…あんた寒くない??」




「え、そんなことないよ??」




「そう。風邪ひかないようにしなさいよ」




「はぁーいっ」




「あら、やけに素直。もしやこれはデート??」




お母さんはニヤニヤしながら言う。




「違うよー」




「どうだか。ねぇお父さん」




「はは、なぜ俺にふる」




お父さんも玄関にやってきた。




「そこに隠れるようにいたからよ」




「別に隠れてなんか」




「あ、そうだ七世」




「うん??」




お母さんは私に言う。




「今日ね、お母さん達二泊三日の泊まりだから」




「えっ!!聞いてないよっ」





「だから今言ったじゃん」




「えー、そんなぁー」




「だから夜ご飯とかは適当に好きなの電話して頼みなさいね。はいお金」




「…あ、ありがとう」




「ちゃんとここの住所言いなさいよ??」




「分かってるー、ってあ!!もうこんな時間だ!!行ってきまーす!!」




「あっ、七世、家の鍵持った??」




もうお母さんったら。




「持ったよー」




私はそう言って勢い良く家を出た。




今日は全て忘れて今だけを考える。




それだけでいいんだ。