「…おい、起きろ…」



「ん…」




あれ、ここ…




「まさかとは思ったけど」




寝てたっ!!??




時計を見るともう六時半。




やばっ!!




帰らなきゃ!!




けど終わってなーい…。




最悪だよー…




「…」



「ごめんね、登端」



「…」




仕方ない、か。




もう遅いんだもん。




また明日一緒に帰ろう。




「先帰ってていいよ。もう遅いし」




「…なんでだよ」




なんで、って…。




すると登端は半田くんの机の上に座る。




「ほら、さっさやれ」



「え…??」



「じゃないと、ご褒美あげねーよ??」




はあーいっ、頑張りまーす。




ていうか、待っててくれるんだね。




でもさ…




「上から視線を感じつつ…」



「いいからやれっ」



「はひっ」




それから私のシャーペンはスラスラ走った。