もうすぐ冬休み。




の、前に。



今週からなんと、期末考査なのですっ




ひやー、




焦りがすごいですねー




とか一度言ってみたいもの。




今回もまたのーべんでいいやー。




まあ赤点取らなければいいもんねー




その日の放課後。




さーてとっ、帰りますかね。




いつも帰りは登端と。




「七、また明日ね」



「あ、明日奈。ばいばーい」




明日奈は私の大好きな友達。




いつも一緒なんだ。




明日奈は私より十センチも身長が高い。




羨ましい限りだよ。




さーてとっ、帰りますかね。




そう立ち上がろうとした時だった。




「おい林ー」




ん??




「お前国語居残りだって教科の先生から言われなかった??」




先生はそう私に言う。




「なんのこと…あーっ!!」



「なら居残りな??んじゃ鍵よろしくー」




先生はバカにしながら教室の鍵をひらひらと見せびらかしながら教卓の上に置き出て行った。




もー!!




いつもそうじゃんかっ!!




居残り居残りって。




「また居残りって訳ね」




「はい…すみません…」




登端に謝る私。




登端はそれ以上何も言わずに私の頭にぽふっと手を置き教室を出て行った。




もうっ、待ってくれてたっていいじゃんかっ!!




私はブツブツしながらも一人で教室に居残った。




「はぁ…」




五時。




終わらないよー…。




すると




ガラガラガラ




ドアが開く音がした。




少しだけ、期待する。




登端かなって。




振り返ったけど、全然違かった。




その人はサッカー部なのか、ユニフォームとソックスがとても似合っていた。




少し茶髪で、その人は机の引き出しを…




「って!!半田君!!??」



「あ??」




それは私の隣の超毒舌男、半田哲平君だった。




「な、なんで??」



「なんでって…見りゃ分かんだろ鈍感」




ぐっ…




私の心に何かが突き刺さったー!!




「べっつにー」




私は口を尖らせて言った。




すると返ってきた言葉はなんと




「…ぶっす…」




静かながらも聞こえてますよ君の声。




と、ちょっと俳句風に言ってみた。




「そんなの知ってるし」



「あった」




ん??




涙目になりながらも私は上を向く。




ノート??




「ねぇ、それいつも何書いてるの??」




授業中とかものすごく必死に書いてるよね。




何書いてるんだろって思った。




「あ??…別にお前にはかんけーねーよーだ」




そう言ってノートで私の頭を軽く叩き教室を出て行った。




…なによそれ。




見せられないの??




…怪しい。




今度見てやる。




っていけない、課題課題。




私は目を擦り再びシャーペンを握った。