泣き虫彼女とクールな彼氏

「七、また明日ねっ」




明日奈は私にそう言った。




明日奈はこの後彼氏君に会うらしい。




名前なんだったっけ、雄大君だっけな。




上手くいくといいな、明日奈。




「おい」




「はいっ」




「…何やってんだよ、帰るぞ」




「あ、うん」




ただびっくりしただけだもん。




背後に立たないでよねー




「ねぇ登端??」




「あ??」




「半田君と、家隣だったんだね」




「は??誰それ」




「え??半田君だよ、私の席の隣の」




「…あー、あのサッカーばかか」




「知らないけどさぁ…」




「がなに」




「だからー、隣の家だったんだねーって」




「知るかよ」




「え」



「興味ねーってんの」





な、なんで怒ってるのよ…。




今機嫌悪いの??

「あの…」




「…」




「ごめん…」




「は??なにが」




「…いや…」





分かりません…。




「…」




「…」




シーンとなる。




「ごめんさい…」




「別に俺怒ってねーし」




「…」




「ほら、着いたぞ」




「うん…」




「なんだよ」




「いやー??」




最後になってこれだもんね。




「ったく…」
「…」




「今にも泣きそうな顔しやがって」




「だってぇー」




「泣き虫七世」




「…え??」




いま、なんて…??




「泣き虫七…」





うそ。




「登端、今初めて私の事、七世って呼んだっ」




「…そうだっけ」




「うんっ!!初めて!!」




「そんな嬉しいことかよ」




「勿論だよ!!」





やった、嬉しいっ!!




「あそ。じゃあな」




「待ってっ」




私は呼び止める。




「あ??」




「バイバイの、キス…ゎ??」




きゃー、恥ずかしーっ




「仕方ね…」




そう言って登端は私に近づきそっとキスをした。