帰り道。
今は、午後四時。
「なぁ??」
「うん??」
隣には七世がいる。
彼氏の俺が言うのもあれだけど七世はマジ可愛い。
クラスで一番可愛いと思う。
顔は童顔だけど、
頬っぺたはピンク色に染まってて
笑った時のえくぼはかなりやばい。
身長ほ俺より二十三低い。
それがまた可愛い。
ショートのボブで髪は茶色っぽい黒のようなブラウン色。
「これから俺ん家来ねえ??」
「え??どうしたの??」
「いや、たまには二人でいたいってか…」
「いたいっ」
「そう」
この時間帯だと親もいないしな。
初めて女を家に上がらせる。
「ねえっ」
「あ??」
七世が声を上げる。
「…手…繋ぎたい…」
そう言って七世は可愛く俺を見てくる。
「…ゃべ…」
「へっ??」
「いやなんも」
俺は七世の小さな手を握って自分のポケットの中に入れた。
「…っ、」
「顔赤いよ??」
「う、うるさいっ」
「あっそ」
今にも沸騰しそうだなこれは。
ー。
それから俺ん家に着いた。
「ここっす」
「ここが、登端の家…」
「入るか」
俺は七世の手を引っ張って玄関に入れる
「広っ」
七世が声を上げる。
「お前ん家には負けるよ」
「いや…私ん家こんな廊下奥までない」
「そ」
一度だけ、七世の家に入ったことがある
ふつーに広かった。
すげー金持ちだって知った。
リビングとかどっかの財閥家みたいなテレビの世界だった。
キッチンとリビングは別の部屋で、
リビングは十五人くらい座れるような長いテーブルの上にいくつか並んだロウソク。
明かりはそのロウソクだけ。
すごかった。
七世の部屋のカーテンは自動で開いたり閉まったり。
親御さんは見たことないけど、ほんと口が空いてしまったくらい。
「こっち」
俺が招いたのは自分の部屋だった。
黒と白の家具ばかり。
「綺麗だね」
「まあな」
昨日たまたま片付けたんだよな。
「どっか適当座っといて」
そう言って俺は部屋を出る。
なんか飲み物あったかな。
そもそもあいつの好きな物ってなんだっけ。
「あ…」
オレンジジュースがあった。
あいつ飲めんのかな。
こう考えたら俺は、何もあいつのことを知らない。
「…知らなすぎだろ…」
はぁ…。
なんか情けない。
とりあえずオレンジジュースをつぐ。
そのまま俺は部屋に行ったんだけど…。
「げ」
「へ??」
「…いや、なんでベット…」
七世はよりによってベットの上に座ってた。
誘ってんのかよこいつ。
俺マジでもたねーよ??
「あっ、ご、ごめ…」
「いや」
七世は慌ててベットから下りて、
ベットに寄りかかる。
「これ飲めば」
俺はてきとーにジュースを差し出す。
「あ、ありがと」
はぁ、こいつ真面目に可愛いんだけど。
大体分かってんのかよ。
「登端??」
「あっ??」
「お、怒んないでよ」
「怒るかよ」
七世を見ると、なんか自然と手が七世の頭にいって、撫でてしまう。
なんでだろ。
「くすぐったいよー」
七世は笑顔でそう言った。
「ふっ、かわい…」
「え??」
「…え、今…」
俺…なんて言ったんだ…??
無意識だった。
「あの…登端…」
「…ん」
恥ずかしすぎてそんな言葉しか出せねぇ
「さっきの言葉…私の事…??」
「…」
ちげーよ、って普通俺ならここで言うな
けど言えない。
七世の上目遣いがかなり刺激的で…
無理、ぜってー無理。
死んだ。
「ひゃっ!!」
俺は気づいたら七世に近づいて両手をベットの壁に押さえつけていた。
やっと自分の今の行動が理解できた。
やべ…
手を離そうとした時
「登端…」
「…」
なんだよ
「…キス…して??」
キス…こいつとはまだあまりキスはしてなかった。
二、三回くらい。
別にしたくない訳じゃなく
俺がもたなくなるから…
だからやだったんだ。
「なんでだよ、この状態でそんなことしたらもたねーよ俺」
「いいの」
「…」
「…無理、するなよ」
「うん」
「嫌なら言えよ??」
「うん」
そして俺はゆっくりと、七世にキスをした。
今まで俺はキスをしたことが無いとか、
そんなきれいな人ではなかった。
昔は言葉がなく、行動だけが先に進んでいった。
勿論それを好む女はいっぱいいた。
だけど中には七世と同じように
気持ちを求めるやつもいた。
頭では分かってるつもりだけど
それが出来なくて。
俺と付き合った人はさぞかしこんな思いばかりさせるのかと
七世は俺が初めて好きになった女だった
ばかで、ちっさくて、ふわっとしてて。
なににも一生懸命で、明るくて…
だから俺から告白したんだ。
付き合って、
嬉しさばかりで
だけどそれを表せなくて、
結婚したいって
そこまで感じた。
本当、自分でもあほらしい。
七世は、他の今までの女とは違う。
大切にしたい。
傷つけたくないんだ。
だから今までずっと我慢してきた。
だけど俺、耐えきれられねーよ…
ごめんな、七世…
「んっ、」
キスが深くなる度に
七世の甘い声が聞こえる。
「なぁ」
俺は一旦キスをやめ、七世に問いかける
「うん??」
…。
「いい…??」
やっぱりその一言では分からなかったらしく…
「こういう事だよ」
俺は七世をお姫様抱っこして、
ベットに優しく寝かせた。
「ちょっ、へっ??」
俺は七世の上をまたごす。
「俺もう…おさえられねーよ??」
「…登、端…」
「その気にさせたのお前な??」
「だってー」
「俺と、嫌??」
やっと意味が分かったらしく七世は顔を真っ赤にする。
「いや、じゃない…登端が、いい…」
「…優しくすっから…」
「うん…」
なあ七世。
お前は俺と初めて話した時のこと、
覚えてるか??
俺が好きになったきっかけ。
それは入学してまもなく、
四月の話だったよな。
今は、午後四時。
「なぁ??」
「うん??」
隣には七世がいる。
彼氏の俺が言うのもあれだけど七世はマジ可愛い。
クラスで一番可愛いと思う。
顔は童顔だけど、
頬っぺたはピンク色に染まってて
笑った時のえくぼはかなりやばい。
身長ほ俺より二十三低い。
それがまた可愛い。
ショートのボブで髪は茶色っぽい黒のようなブラウン色。
「これから俺ん家来ねえ??」
「え??どうしたの??」
「いや、たまには二人でいたいってか…」
「いたいっ」
「そう」
この時間帯だと親もいないしな。
初めて女を家に上がらせる。
「ねえっ」
「あ??」
七世が声を上げる。
「…手…繋ぎたい…」
そう言って七世は可愛く俺を見てくる。
「…ゃべ…」
「へっ??」
「いやなんも」
俺は七世の小さな手を握って自分のポケットの中に入れた。
「…っ、」
「顔赤いよ??」
「う、うるさいっ」
「あっそ」
今にも沸騰しそうだなこれは。
ー。
それから俺ん家に着いた。
「ここっす」
「ここが、登端の家…」
「入るか」
俺は七世の手を引っ張って玄関に入れる
「広っ」
七世が声を上げる。
「お前ん家には負けるよ」
「いや…私ん家こんな廊下奥までない」
「そ」
一度だけ、七世の家に入ったことがある
ふつーに広かった。
すげー金持ちだって知った。
リビングとかどっかの財閥家みたいなテレビの世界だった。
キッチンとリビングは別の部屋で、
リビングは十五人くらい座れるような長いテーブルの上にいくつか並んだロウソク。
明かりはそのロウソクだけ。
すごかった。
七世の部屋のカーテンは自動で開いたり閉まったり。
親御さんは見たことないけど、ほんと口が空いてしまったくらい。
「こっち」
俺が招いたのは自分の部屋だった。
黒と白の家具ばかり。
「綺麗だね」
「まあな」
昨日たまたま片付けたんだよな。
「どっか適当座っといて」
そう言って俺は部屋を出る。
なんか飲み物あったかな。
そもそもあいつの好きな物ってなんだっけ。
「あ…」
オレンジジュースがあった。
あいつ飲めんのかな。
こう考えたら俺は、何もあいつのことを知らない。
「…知らなすぎだろ…」
はぁ…。
なんか情けない。
とりあえずオレンジジュースをつぐ。
そのまま俺は部屋に行ったんだけど…。
「げ」
「へ??」
「…いや、なんでベット…」
七世はよりによってベットの上に座ってた。
誘ってんのかよこいつ。
俺マジでもたねーよ??
「あっ、ご、ごめ…」
「いや」
七世は慌ててベットから下りて、
ベットに寄りかかる。
「これ飲めば」
俺はてきとーにジュースを差し出す。
「あ、ありがと」
はぁ、こいつ真面目に可愛いんだけど。
大体分かってんのかよ。
「登端??」
「あっ??」
「お、怒んないでよ」
「怒るかよ」
七世を見ると、なんか自然と手が七世の頭にいって、撫でてしまう。
なんでだろ。
「くすぐったいよー」
七世は笑顔でそう言った。
「ふっ、かわい…」
「え??」
「…え、今…」
俺…なんて言ったんだ…??
無意識だった。
「あの…登端…」
「…ん」
恥ずかしすぎてそんな言葉しか出せねぇ
「さっきの言葉…私の事…??」
「…」
ちげーよ、って普通俺ならここで言うな
けど言えない。
七世の上目遣いがかなり刺激的で…
無理、ぜってー無理。
死んだ。
「ひゃっ!!」
俺は気づいたら七世に近づいて両手をベットの壁に押さえつけていた。
やっと自分の今の行動が理解できた。
やべ…
手を離そうとした時
「登端…」
「…」
なんだよ
「…キス…して??」
キス…こいつとはまだあまりキスはしてなかった。
二、三回くらい。
別にしたくない訳じゃなく
俺がもたなくなるから…
だからやだったんだ。
「なんでだよ、この状態でそんなことしたらもたねーよ俺」
「いいの」
「…」
「…無理、するなよ」
「うん」
「嫌なら言えよ??」
「うん」
そして俺はゆっくりと、七世にキスをした。
今まで俺はキスをしたことが無いとか、
そんなきれいな人ではなかった。
昔は言葉がなく、行動だけが先に進んでいった。
勿論それを好む女はいっぱいいた。
だけど中には七世と同じように
気持ちを求めるやつもいた。
頭では分かってるつもりだけど
それが出来なくて。
俺と付き合った人はさぞかしこんな思いばかりさせるのかと
七世は俺が初めて好きになった女だった
ばかで、ちっさくて、ふわっとしてて。
なににも一生懸命で、明るくて…
だから俺から告白したんだ。
付き合って、
嬉しさばかりで
だけどそれを表せなくて、
結婚したいって
そこまで感じた。
本当、自分でもあほらしい。
七世は、他の今までの女とは違う。
大切にしたい。
傷つけたくないんだ。
だから今までずっと我慢してきた。
だけど俺、耐えきれられねーよ…
ごめんな、七世…
「んっ、」
キスが深くなる度に
七世の甘い声が聞こえる。
「なぁ」
俺は一旦キスをやめ、七世に問いかける
「うん??」
…。
「いい…??」
やっぱりその一言では分からなかったらしく…
「こういう事だよ」
俺は七世をお姫様抱っこして、
ベットに優しく寝かせた。
「ちょっ、へっ??」
俺は七世の上をまたごす。
「俺もう…おさえられねーよ??」
「…登、端…」
「その気にさせたのお前な??」
「だってー」
「俺と、嫌??」
やっと意味が分かったらしく七世は顔を真っ赤にする。
「いや、じゃない…登端が、いい…」
「…優しくすっから…」
「うん…」
なあ七世。
お前は俺と初めて話した時のこと、
覚えてるか??
俺が好きになったきっかけ。
それは入学してまもなく、
四月の話だったよな。

