多重人格者【完結】

頭でいくらシュミレーションしても、私の頭がパンクして終わってしまう。
草野君なんて、本当に私からしたら芸能人並みに手の届かない存在で。


だから、明日デートだなんて。
本当に本当に夢みたいだ。



その日、葉月と寄り道してから家に帰宅した。
緊張からか、夕飯もあまり喉が通らず、お母さんにどうしたの?なんて心配された。
でも、理由なんて言えない。


適当に嘘ついたけど。
今日はお義父さん、少し遅いみたいだ。

私の本当の父親は、私が小さい頃離婚している。
理由は知らない。聞かされていない。

それから今のお義父さんと、お母さんは再婚したらしい。


とても優しいお義父さんだけど、何故か私は怖いと感じていた。
原因は不明だけど。


お風呂に入った後、暫くベッドでのた打ち回ってから、私は眠ろうと目を閉じたが興奮して。
ドキドキして。



全く眠れなかった。
結局、寝れたのは朝方で。


いつもより三十分も寝坊してしまった。
学校には全速力で走って、どうにか間に合うことが出来た。