それから、自分の制服のポケットから生徒手帳を取り出した。
それをパラパラと開く。

最後のページに挟まっている心君の写真。
私はそれを黙って見つめた。


ご飯行くなら着替えておこう。

私は机の上に生徒手帳を置くと、着替えを始めた。

これから、お義父さんに会わなければいけないんだ。
気持ちで負けてどうする。


何が起こるかなんて、わからない。


でも、もう…、何が起こってもそこまで驚かない程、色々あった。


“普通”の生活を取り戻したい。



その為にはカンナと戦わないといけない。

負けたら。


きっと、一生出て来られないだろうから。