私はリビングにあるソファに座ると、テーブル上にあるリモコンをとってテレビをつける。
あまり面白いテレビはやっていない。
やっているのは、教養番組やドラマの再放送ぐらいだろうか。
ぼーっとテレビを見ながら私は思いを巡らした。
あの事実を知ってからお義父さんと顔を合わせるのは今日が初めてだ。
お義父さんと会ったら、私はどうなるだろうか。
また、人格が入れ替わったりしないだろうか。
それだけが不安になる。
カンナが何をしたいのかなんてわからないけど、カンナが出ていい事はないはずだ。
そう思った瞬間に響く、その声。
≪じゃあ…俺と代わるか?≫
殺樹の声だ。
私は静かに首を振る。
「…必要ない」
≪クク、エライ自信だな≫
自信?
そんなもん、これっぽっちもない。
本当は不安で押し潰されそうだ。
だけど、それを出さない様に。
どうにか出さない様に。
そう思って、踏ん張っている。
≪俺はいつだって出てやるよ?≫
脳内で響くその声。
ニヤリと笑う殺樹の顔が浮かんで、背筋がゾクリとした。
あまり面白いテレビはやっていない。
やっているのは、教養番組やドラマの再放送ぐらいだろうか。
ぼーっとテレビを見ながら私は思いを巡らした。
あの事実を知ってからお義父さんと顔を合わせるのは今日が初めてだ。
お義父さんと会ったら、私はどうなるだろうか。
また、人格が入れ替わったりしないだろうか。
それだけが不安になる。
カンナが何をしたいのかなんてわからないけど、カンナが出ていい事はないはずだ。
そう思った瞬間に響く、その声。
≪じゃあ…俺と代わるか?≫
殺樹の声だ。
私は静かに首を振る。
「…必要ない」
≪クク、エライ自信だな≫
自信?
そんなもん、これっぽっちもない。
本当は不安で押し潰されそうだ。
だけど、それを出さない様に。
どうにか出さない様に。
そう思って、踏ん張っている。
≪俺はいつだって出てやるよ?≫
脳内で響くその声。
ニヤリと笑う殺樹の顔が浮かんで、背筋がゾクリとした。



