パチっと目を開けた時、私は戻っていた。
自分の体に。
変な感覚。
自分の体なのに、戻るって。
目の前には心配そうに見つめる心君の顔。
少し、その顔を見るのが苦しい。
「カンナ!!どうしたんだよ、いきなり!!」
心君は目を覚ました私を“カンナ”と呼んだ。
だから、ゆっくりと口を開く。
「……心君、私だよ、あやめ」
それに心君は目を見開いて、驚いていた。
心なしか、心君の手が震えている様な気がする。
「……あ、や、め?」
一言、一言。
確認するように、しっかりと吐き出す。
「……そうだよ」
「……っ、」
ひゅっと息を飲んだ後、心君の顔はみるみるうちに歪んでいった。
それから、ぎゅうっと私の事を強く抱き締めた。
自分の体に。
変な感覚。
自分の体なのに、戻るって。
目の前には心配そうに見つめる心君の顔。
少し、その顔を見るのが苦しい。
「カンナ!!どうしたんだよ、いきなり!!」
心君は目を覚ました私を“カンナ”と呼んだ。
だから、ゆっくりと口を開く。
「……心君、私だよ、あやめ」
それに心君は目を見開いて、驚いていた。
心なしか、心君の手が震えている様な気がする。
「……あ、や、め?」
一言、一言。
確認するように、しっかりと吐き出す。
「……そうだよ」
「……っ、」
ひゅっと息を飲んだ後、心君の顔はみるみるうちに歪んでいった。
それから、ぎゅうっと私の事を強く抱き締めた。



