≪何≫
≪今日、夜出かけたいから体貸してね≫
≪……わかった≫
相手はユウナだった。
ユウナはアタシの返事を聞くと、満足したのか消えて行く。
ユウナは夜な夜な、出かけては男との情事に励んでいた。
トラウマになりそうな、その行為も何故かユウナは自ら進んでいくからアタシにはさっぱり理解出来ない。
喧嘩なら歓迎だけど。
それでも、やっぱり好みの男性でないと嫌なのか、それともあいつの事は嫌いなのか。
“義父”の行為の時には一切、出て来ようとしなかったけど。
退屈な授業をどうにか終えると、アタシはさっさと帰る準備を始めた。
そんなアタシの目の前に来るのはやはり、葉月だ。
「あーやめ!」
「何?」
「今日私、部活あるから一緒に帰れなくてごめんね」
「あはは、いいよ。部活行くの当たり前でしょ」
「まあね。草野君の話聞きたかったのになあ」
「また話すから」
「うん、今度ミスドでも行こう」
「いいね、そうしよ」
笑って葉月と別れた後、アタシはカバンを持つと昇降口へと向かう。
≪今日、夜出かけたいから体貸してね≫
≪……わかった≫
相手はユウナだった。
ユウナはアタシの返事を聞くと、満足したのか消えて行く。
ユウナは夜な夜な、出かけては男との情事に励んでいた。
トラウマになりそうな、その行為も何故かユウナは自ら進んでいくからアタシにはさっぱり理解出来ない。
喧嘩なら歓迎だけど。
それでも、やっぱり好みの男性でないと嫌なのか、それともあいつの事は嫌いなのか。
“義父”の行為の時には一切、出て来ようとしなかったけど。
退屈な授業をどうにか終えると、アタシはさっさと帰る準備を始めた。
そんなアタシの目の前に来るのはやはり、葉月だ。
「あーやめ!」
「何?」
「今日私、部活あるから一緒に帰れなくてごめんね」
「あはは、いいよ。部活行くの当たり前でしょ」
「まあね。草野君の話聞きたかったのになあ」
「また話すから」
「うん、今度ミスドでも行こう」
「いいね、そうしよ」
笑って葉月と別れた後、アタシはカバンを持つと昇降口へと向かう。