多重人格者【完結】


「っつか、何時の間にか心君って呼んでるし」

「昨日、そう呼べって言うからさ」

「きゃー、凄い」


興奮する葉月は煩い。
だけど、嫌な顔をする事なくアタシは会話をする。


これも…全て…。
――――――……計画の為。


いつ、実行してやろうか。
今日がいいだろうか。


いや、まだ時期尚早だろう。
きちんとこの体を使えるようにしてから。
それからでも遅くない。


「あ、チャイム。席につかないと」

アタシと葉月の会話を切る様に、チャイムの鐘がなる。
葉月は「また後でね」と言うと、自分の席に戻って行く。

それから、すぐに担任が入ってきてホームルームが始まった。

その時。


≪カンナ!≫

急にアタシの脳内に響く声。

それに舌打ちしたい気持ちを抑えながら、アタシは返事をする。