昴とか、他の奴らがどう思ってるかは知らない。


だけど、ずっと義父に犯されていて。
それをあやめは忘れて、翌朝には母親と義父と三人で話しているんだ。


そんな三人を見て、何を信じようと思うのだろうか。
知らぬが仏。

だけど、目を背けてはならない事もある。


この母親はきっと、気付いている
わかってて関係を続けている。


傍から見たら家庭円満だ。
でも、蓋を開けてみれば…。



そんな光景を、五歳のあの時から中学生になった今まで見て来たんだ。
…だからこそ。



アタシはこの計画を実行してやるんだ。
ゆっくり口角を上げると、アタシは制服に袖を通して階段を降りた。