“…パパ、止めて止めて”

私の脳内にはっきりと写るその記憶。
私は、義父に何度も止めてと言った。

だけど、義父の手は止まることなく、続いた。


「静かにしてないと、ママに言っちゃうよ?」


そうやって、優しく、厭らしく、義父は微笑んだ。
幼い私にとって、母親の存在が一番で。でかくて。


ママに言ってしまったら、きっと、私の本当のパパと同じように。
私の元からいなくなってしまうのではないか。

そう、思ったから。
これは、ママに言ったらいけないことなんだ。

悪い事なんだ。
思い込んでしまった幼い私は口を噤んで黙りこむ。


なのに、どうして…パパはするの?
私の裸を触って、何が面白いの…?


パパ、止めて。
止めて止めて止めて!!!!