「これ、どうしたの?」

「草野君と同じクラスの順二がさ、仲良くって!」

「まじでーーー!?後で私からもお礼言わないと」

「言っとけ言っとけ」


写真の中にいる草野君は、爽やかにサッカーをしている。

スポーツ少年だけど、不良の仲間がいて。

だから迂闊に近寄れないんだけど、かっこいいなって遠目にずっと思ってた。



「ありがと~…やばい、暫く幸せだわ」

「ふはは」


大事にその写真は生徒手帳の中にしまっておいた。



昼休みになった時に、私は葉月と一緒に順二君にお礼を言いに行こうと教室を出る。
のは、建前で。


順二君と同じクラスの草野君を見たかったってのが本音。
それを口には出さないけど。