≪わかったよ≫

≪くくっ、遂に、だな?≫

≪……≫


カンナの苛立ちが黙ってるのに伝わって来る。
殺樹はそれすらも嬉々としていた。



スッと意識を殺樹は手放した。
そして、カンナへと代わって行く。


カンナに交代され、手にした包丁を見ると一度舌打ちをした。


それをタオルでくるみ、枕元の横へと置く。


……あいつがいつ来てもいい様に。