多重人格者【完結】


ハハッと苦笑すると、私は自分の部屋でコンビニのおにぎりを頬張る。
パリパリとした海苔が美味しい。


食べ終える頃、携帯が震えた。


【今日、行こうと思うけど平気か?】


心君からのメールに思わず、笑みが漏れる。
平気だよ、とだけ告げると私は飲み物を手に取った。



その日から、数日私の他に人格が出る事はなかったし、声も聞こえなかったし。
何かおかしな事もなく、変わった事といえば退学手続きが進んでるってことだけ。


心君も毎日会いに来てくれた。


会えるのは少し。
だけど、それでも満足だった。


会うと必ず、優しく額にキスをしてくれる。

それが嬉しくて、照れ臭くて。


だけど、はにかむ心君を見て辛い事がたくさん起きたけど、幸せだって思った。


このまま、何もおかしな事は起きないんじゃないかって思えるほどに何も起きなかったんだ。