多重人格者【完結】


翌日も特に異変はなかった。
声もしない、誰かが出た様子もない。


家の中は相変わらず冷え切ってて、お母さんとお義父さんの会話はなく、シンとしてる。
聞こえるのはテレビから漏れる音のみ。


心君は学校終わったら来ると言ってくれてたから、それにわかった。と返事をした。
昼ぐらいに、学校の先生が来てお母さんと三人で少しだけ話をしたけど、やはり退学は免れなさそうだ。


相手の親がカンカンに怒っているらしい。
それはそうだろうなって思う。


被害者は誰もが、何もしないで欲しいと言ってるみたいだけど。
私からの報復を恐れているって。


……カンナと殺樹なら何をするかわかんないから、しません、大丈夫ですなんて嘘でも言えなかった。


ただ「はい」と言うだけ。
先生がいなくなった後お母さんは、私と一切口をきいてくれなかった。


ただでさえ、私のした事に辟易してるのに、また何かをする様にも取れる態度。
反省してないと思ったんだろうか。


きっと、人格の事を話したら病院に連れ込まれる。
それで戻る事はないのかもしんないな。