ブルブルと携帯が震える。
メールの相手は心君だった。



【バレずに済んでよかったー。
明日も行くから。】


それを見て、口角がゆっくりと上がって行く。



【うん、ありがとう。】



そう返信すると、私は携帯を胸に置いて天井を見上げた。



よかった。
心君がいてくれて、本当によかった。



でなきゃ、また潰されてた。
起こった出来事に。


明日も会える。

部屋に来る事が出来るかはわからないけど、それだけでパワー貰える。



起き上がると、ようしっと気合いを入れた。
それから、机に置いた着替えを持つとお風呂へと向かう為に部屋を出る。


お母さんはリビングにいるらしい。
テレビの音が漏れている。


声をかける事はせずに、真っ直ぐにお風呂場へ向かってシャワーを浴びた。
お風呂から出ても、それは同じ。

声をかけずに自分の部屋へと戻る。


もう無駄だって、わかってるけど。
私は教科書を開くと、勉強を始めた。