多重人格者【完結】




「ここからは、知る覚悟ある?」

「……」



ドクンドクンとさっきから鼓動がうるさい。
だけど、知りたいって私が言ったんだ。


何をしたのか、きちんと把握したい。



しっかりと私が頷くのを見て、心君がカンナが何をしたかを教えてくれた。


「俺達が来なかったら、殺してたかもしれない」

「……」

「そんな事、させないけどな」

「……うん」

「あやめ、大丈夫。何があったって、俺は離れないから」


私の頭を撫でながら、心君はにっこりと微笑む。


その時、玄関の扉が開く音がして、二人してハッとした。

お母さんが帰って来たんだ。


多分、真っ先にこの部屋に来るはずだ。
確認も兼ねて。