多重人格者【完結】

「カンナに怒られちゃった」

『え?カンナとも話してるのか?』

「話してるっていうか、頭の中で声がするっていうか」

『そうなんだ。…なあ、あやめ。殺樹には気を付けろよ』

「……気を付けろって?」

『あいつは、とにかく危険だ。
だから、何かあったらすぐに報告して。
明日休みだし、会いに行くよ』

「わかった」

『んじゃ、声聞けて本当によかった。また連絡する』

「うん、ありがとう。それじゃあね」


通話を終えた後、頭に浮かぶのは殺樹の事ばかり。


あそこまで危険って言うなんて。
その場面を見てないし、確かに殺樹は不気味で、怖いけど。

ピンと来ない。



……何だろう、全然動いてないのにな。
眠くなって来た。



私はベッドに横になると、すぐに眠りに就いた。