多重人格者【完結】


学校に到着した俺達は、特に会話もなく教室の前で別れた。



HRが始まり、一時間目が始まっても、俺はずっと考えていた。
何かをするんじゃないかって。


考えがまとまらないまま、一時間目が終わるチャイムが頭上で鳴る。
……もう、あやめの母親にバラすか。

そうしたら、離してくれるんじゃないか?


でも、母親がもしもあやめに逆上してしまったら。


……ああ、どうしたらいいかわかんねえ。


頭を抱え込み、机に突っ伏したその時だ。



「草野君っっ!!」



俺を呼ぶ声に、すぐに頭を上げる。
誰かを確認すると、それは葉月ちゃんだった。


葉月ちゃんの顔は真っ青だ。
そして、何も言われてないのにあやめに何かあったんだと察する。


すぐに葉月ちゃんの元へと走った。