奥歯をぎりぎりと噛み締めながら、俺はキッチンへと向かう。
それから、トーストに目玉焼きを焼いて乗せる。
それと、簡易スープ。牛乳。
十分だ。
すぐに食べ終えて、俺は殺樹の元へと行く。
殺樹はベッドの上に座って、俺が来るのを待ってたみたいだった。
手に顎を乗せて、扉を開けた俺を見ると目を細める。
「さ、行こうか」
どこか、嬉しそうな言い方。
何を企んでやがるんだ。
ああ、くそ。冷静にならないといけないのに。
一々、殺樹のする事全てが癇に障ってどうしてもイライラしてしまう。
無言のまま俺と殺樹は学校へと向かった。
登校中、俺はどうやってあやめを家に呼ぼうかと考えた。
さすがに葉月ちゃんに頼めない。
だからといって、素直に帰すのも嫌だ。
どうしたらいいだろうか。
「あ、そうだ。草野君」
俯いて考えてる俺に、殺樹が話しかけて来る。
顔を上げて殺樹に視線を向けた。



